安倍 だから、そういうものを目の前に置いて見ると歴然としているから、非常に説明しやすいけど、残念だけど、そういう機会が無いから。
門脇 はい。
安倍 それは、もう話にならん。例えば、舟徳利の、伊部のものすごく出来のいいやつ、花入れとしてお茶の世界に持ち込んで花を入れて名品だと言ってみても、それは所詮雑器の世界のもの、たまたまそういう役割を得たという話なんです。ところが、向うは、最初からそういうふうに焼くように、段取りしているんです。
門脇 はいはい。
安倍 作るときから。もう、全然違う。同型は二つと作ってなく、それ1点のみ作っているんです。職人にはありえない。もう、明らかに、歴然と違うものなんです。生まれる前から。
門脇 うーん。
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