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No.223 | さむしろ | 2005-04-19 14:07:20.108596+09 |
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作者複数説に賛成します。ただその場合、どのようにして造形力を手に入れたかです。(造形のルールが同一であるとの前提にたっています。) |
No.224 | したり尾 | 2005-04-19 15:55:16.794666+09 |
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当時、都で宗易形は大流行したことは、度々触れているところです。 また、美濃と京都は特別な関係にあったことも、いつぞや触れました。 織部形は、美濃でもっとも盛んであったことと合わせて考えると、美濃にどなたか、西洋的美意識を持ち合わせた相当な目利きがいたのかなと想像します。時期は特定されていませんが・・・。 |
No.225 | さむしろ | 2005-04-19 20:02:29.578169+09 |
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その考えは備前、伊賀、信楽、唐津などにも当てはまるとお考えですか。 |
No.226 | あしろ木 | 2005-04-19 20:17:25.521865+09 |
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さむしろさんと したり尾さんの会話はかなり専門的なので とても難しく なかなか ついていけませんつかれます ところで 世の中 春たけなわですね 安倍安人さんの備前に出会ってから 日本の四季を楽しむ生活に一変しました はじめて見た時の衝撃と感動はいかばかりなものか 思わず手がのびてその感触を あじわっていました 今こんな備前を焼く人がいるんだ! (あおい) |
No.227 | マスター | 2005-04-19 20:23:29.073775+09 |
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あおいさんいらっしゃい。 そうなんです、あの二人はずーっとああなんです。ほっておきましょう。 それより、四季を楽しむ生活って何ですか? |
No.228 | したり尾 | 2005-04-19 20:55:06.294096+09 |
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あしろ木さん、はじめまして。 しばらく、あしろ木さんの楽しい生活のお話など、聞かせてください。 さむしろさんとは、いつでも話せますから。 それでいいでしょう、さむしろさん? ひと言だけ、さむしろさんに。 唐津や備前など、ばらばらに作家がいたのではなく、ポイントは美濃だと思うのですが。この話の続きは、また後で。 では、あしろ木さん、どうぞお話下さい。お願いします。 |
No.229 | さむしろ | 2005-04-19 23:13:31.982338+09 |
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もちろん異議はありません。 安倍備前に初めて出会ったときの衝撃は、わたしも体験しました。 あおいさん、どうぞよろしく。 |
No.230 | あしろ木 | 2005-04-19 23:25:22.176793+09 |
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安倍さんの花入れに出会った時に この花入れには蝋梅の枝をいれたい と即座にイメージがうかんだのです その日から 色々イメージした花木の苗木や茶花の苗を植える毎日がはじまりました 植物は つくづく 生き物だなあ とおもいます てしおにかけて育てた木々たちが やっと花をつけてくれるようになりました (あおい) |
No.231 | したり尾 | 2005-04-20 07:43:07.56915+09 |
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植物や花を生けることにも興味があります。 勿論、四季折々一通りそろっているのだと推察しますが、ほかの植物も教えていただきたい。 そうした花々から逆に安倍安人の花入を推理する楽しみが生まれます。 |
No.232 | あしろ木 | 2005-04-20 12:24:19.563428+09 |
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ところで マスター この茶房では メニューに 抹茶はありますか? 安倍さんのお茶碗で 一服お願いしたいのですが (あおい) |
No.233 | マスター | 2005-04-20 12:28:42.424507+09 |
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もちろんございます。 これまで多くの茶碗をご覧になったと思いますが、ご覧になったもので特に気に入った茶碗はどういう茶碗ですか? |
No.234 | あしろ木 | 2005-04-20 15:35:25.909383+09 |
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実はね 抹茶でもいただきながら 安倍安人談議に花を咲かせてみたいな とおもいまして・・・ さむしろさんと したり尾さんも 一服いかがですか あれだけしゃべれば さぞかし のどもかわいたのではないでしょうか (あおい) |
No.235 | したり尾 | 2005-04-20 15:59:06.71994+09 |
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頂戴しましょう。今日は、どんなお茶碗で頂戴できるのですか。 |
No.236 | さむしろ | 2005-04-20 17:50:21.087496+09 |
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わたしは「陶21」に載っている安人作の茶碗のうちの備前茶碗でいただきたいですね。まだ拝見したことがないんです。 |
No.237 | したり尾 | 2005-04-20 18:23:44.185995+09 |
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「伊部」でしたっけ? |
No.238 | さむしろ | 2005-04-20 23:06:34.04747+09 |
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いや、土味ものでしてね、いい味なんです。一度は手にとって見てみたい茶碗です。 |
No.239 | あしろ木 | 2005-04-20 23:11:14.818099+09 |
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私も 陶21の備前茶碗は 拝見したことがないのですが 陶21の伊部茶碗(安人ホームページの茶碗の欄の左側)は何度か拝見する機会がありました 本ではわかりにくいのですが 胴から腰にかけての漆黒に金ごまの窯変が 茶だまりから見込み全体に広がっていて まるで 星をちりばめた 宇宙のようでした 何度みても 見るたびに 感動させられる名品だとおもっています マスター よろしければ この茶碗で一服いただければ 幸せな気分になりますね (あおい) |
No.240 | マスター | 2005-04-21 09:52:45.183503+09 |
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あおいさん所望の茶碗は「伊部」の知識がないと「備前焼」の茶碗だとは気付かないでしょうね。あの茶碗は、穴窯の中で1300度以上の炎を2度、3度といわず相当回数くぐって、あの味になったんだろうと思いますよ。 |
No.241 | したり尾 | 2005-04-21 12:43:15.92666+09 |
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炎も煙もね。酸化と還元のバランスが実にいい。 安倍安人しか作れないけれど、同じ焼きをもう一度とと狙っても、無理でしょうね。焼き物は、人と自然とで作るものだなと、つくづく思う作品ですね。 |
No.242 | さむしろ | 2005-04-21 19:13:37.399834+09 |
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よくぞあの微妙なバランスでとまった、と感動ものですね。 茶碗には濃茶を点てていい茶碗と薄茶を点てる茶碗がありますが、この茶碗をみていると濃茶を点てる茶碗としての品格を感じます。 |
No.243 | あしろ木 | 2005-04-21 22:59:02.005085+09 |
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さむしろさんの おっしゃるとおりですね 濃茶を点てる茶碗としての品格を感じます という言葉に 思わず大きくうなづいていました 茶碗は 花入れ等と違って 五感をつかって味わい 楽しめれるところが 数奇者にとっては とても うれしいですね 目で見ただけでなく 手取りの重さかげん たなごころへのおさまりかげん いただくときの口当たりのやわらかさ すいきったときの心地よい響き 嗚呼 たまらないですね (あおい) |
No.244 | さむしろ | 2005-04-22 13:21:33.740276+09 |
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以前は備前の茶碗に抵抗がありました。もともと骨董からはいったんですが、古いものでいい茶碗がなかったこともあり、世間的にも高い評価を聞かなかったせいもあります。安倍の備前茶碗はそんな評価を一変させてくれました。 |
No.245 | マスター | 2005-04-22 20:08:06.066146+09 |
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備前の茶碗が、茶席であまり使われない理由として、焼き物好きは持ったときに熱い、茶せんが傷むといったことを理由にし、茶人は他の道具との取り合わせを理由に加えたりしているけど、結局いい茶碗がなかったというのが一番の理由じゃないかなと思いますね。 毎朝薄茶をいただいて出ますが、以前は古いものを使っていたけど、今はもっぱら安倍さんの茶碗ですね。飽きないんです。 |
No.246 | あしろ木 | 2005-04-22 22:37:50.803699+09 |
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骨董には 私も興味がありました 一度だけ 由緒正しい 瀬戸黒の茶碗(非売品)で抹茶をいただいたことがあるのですが 手取り 口当たり すべて初めての体験に 「本当にいい道具とは このようなものか」と 思いました その後 初めて安倍さんの伊部の茶碗で 抹茶をいただいた時 瀬戸黒茶碗で体験した感覚を思い出しました あの時の感動がよみがえってきて 口元が自然に ほころんでいました (あおい) |
No.247 | さむしろ | 2005-04-23 16:00:47.728733+09 |
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瀬戸黒ですか。特に少ない茶碗ですね。わたしも個人蔵のものを拝見しました。安倍理論の織部様式の約束を丁寧に観察しましたが、ものはいいように思いました。間違いないと断定する眼力はありませんが、高台、高台脇、腰、胴、口縁と自然にみえましたが、約束の造形がされているとみました。 |
No.248 | あしろ木 | 2005-04-23 20:11:11.440508+09 |
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あの時は 安倍安人なる作家がいることなど知らないときでしたので 造形理論などまったくわからず ただただ五感をふるに活用して感じただけでした 今なら 違う見方をしたでしょうね 私も 毎朝目覚めて一番に 安倍さんの茶碗で 抹茶をいただいています (夏は名水でたてた冷たい抹茶を) のどごしがとてもすっきりして 目覚めがいいです 今は窓から新緑を眺めながら 安倍さんの茶碗は 使い込むごとに 味わい深くいい感じになっていきます 特に 土味のものは そだっていくのが 楽しみです(あおい) |
No.249 | さむしろ | 2005-04-23 20:20:42.248501+09 |
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古いものをやってみがかれた感性が ”感じ”させたんでしょう。 うちは窓から新緑は眺められませんが、出がけに飲み終わった茶碗を流しに置きます。薄暗く逆光になるんですが、この状態で見るのが特にいいです。造形がしっかりしていることと凹凸のバランスが絶妙だからだろうと思います。 |
No.250 | あしろ木 | 2005-04-24 08:12:11.432016+09 |
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安人ホームページの門脇満氏の「安倍備前の造形と焼成考」を読んだ時 自分が安倍備前に対して感じていたことを 大変わかりやすく論じてくれていると 思いました 造形作家 安倍安人の作品は 土よし 焼きよし 造形よし 見てよし 使ってよし 飾ってよしなのです (まだあるかもわかりません) 今でも忘れられない安倍さんの言葉があります 「名品でないといけない」 これこそ 私の価値観を変えた 目からうろこの瞬間でした 骨董の世界では 名品などは 雲の上の存在で 手に入るはずもなく 色々講釈いって よくわからないものたちを 何となくわかった気持ちになって 中途半端なものたちで 満足していたのです でも 「名品でないといけない」 の一言で目が覚めました (あおい) |
No.251 | さむしろ | 2005-04-24 16:10:59.810901+09 |
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ほう「名品でないといけない」と、成る程。 最近は「桃山といえば壺も甕も擂鉢も水指・花入もすべて一緒。窯も焼成も全部同じ。偶然に特別なものが焼けたくらいにしか考えていない。」という言い方をしておられますね。 「アンチ安人」という人もまた多くいるようですが、ここらへんがわからないと本当の感動は得られないでしょう。 |
No.252 | あしろ木 | 2005-04-24 19:26:08.82638+09 |
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そうですね 安人ホームページのアトリエ訪問の33回と36回で安倍さんが述べられているように 同じ桃山時代でも 茶道具として生まれてきたものと 壺などの雑器とは 質も意味も違うということなのでしょうね (あおい) |
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