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門脇 |
そうですか。それから内部的な手順があって…。 |
安倍 |
そうそう。で、 最終的に収蔵の確認出来るのに1ケ月余りかかったんですが、これで面白かったのは、一番窓口がM先生だった訳でしょ、ね。 |
門脇 |
はい。 |
安倍 |
ところが、M先生は、もうそういう状態でOKした。 |
門脇 |
えぇ。 |
安倍 |
今度は、上へ持って行くでしょ。で、そこでNOが出たら、M先生も具合が悪い。でも、なかなかOKが下りてこない。 |
門脇 |
はい。 |
安倍 |
それで、今ここにもね、手紙置いてあるんですけどね、Mさんも、上へ行って上でOKが出てホッとしたちゅうんですね。心配しとったらしいんですよ。そのまた下にYさんがおるわけで、茶道家のね。これが、「今日はうまい酒が飲めます」って手紙に書いてあるんです。それくらいむつかしいことです。 |
門脇 |
はぁー、価値観の違いみたいなことも、やっぱりあるでしょうから。 |
安倍 |
ですからその間、下から上までね、ほんとにやきもきしとったらしいですわ。もちろんぼくも心配で、1ヶ月ほど。 |
門脇 |
一部の人が収蔵の話を知っておられたから。それが途中でなくなると具合が悪いですよね。 |
安倍 |
えー。それにこの話が、明日、あさっての話で帰って来てるでしょ。 |
門脇 |
えぇ。 |
安倍 |
待てど暮らせど、返事がないんですよねー。 |
門脇 |
はい、はい。 |
安倍 |
どうなったんだろうと思ってたら、そのMさんの上が階段から落ちてケガして入院したちゅうんですわ。(笑) |
門脇 |
はぁ。異論がでたのではなくて。 |
安倍 |
そうそう。 |
門脇 |
入院されてたんですね。 |
安倍 |
やれやれでした。 |
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