門脇 あの桶ですけど、青み、ブルーが出ていますね。あれは、他では見たことがないんですが…。
安倍 あれはね、もう何十回も焚いていますからね。この生地の内側へ、自然釉が浸透してしまっているんです。
門脇 はい。
安倍 だから、早く言ったら、土が融けて、それが自然釉の前へ出てきているんです。
門脇 はい。
安倍 だから、透明になっているんですね。ダスターになってるんですね。
門脇 それで、あのブルーが出た。
安倍 何回も焼くと、土と自然釉が一体化してしまって、融け合ってしまって、釉薬みたいになっているんですね。
門脇 普通に見たら、あれは釉薬をかけているとしか思えませんけど。
安倍 見えんでしょうね。でも、あれはよく出てきてはいるんですよ。
門脇 そうですか。
安倍 あれは、回数焼いたら、どうしてもああなるんです。
クリックすると前のページへ移動します。 クリックすると「牛窓アトリエにて」トップページへ移動します。 クリックすると次のページへ移動します。

クリックすると日本語トップページに戻ります。