 |
 |
安倍 |
あとは、そのブレンドするときのものは、量は知れているんです。 |
門脇 |
ふーん。 |
安倍 |
量で言ったら、9:1くらいなもんです。ほんのわずかです。 |
門脇 |
はい。 |
安倍 |
9:1どころか、もっと少ないですね。ほんのわずかだから、それはあの辺の土を取ってきて、その辺の土を取ってきて、で間に合うんです。 |
門脇 |
それが出てくる、現れてくるというのは、表情の違い程度でしょうか? |
安倍 |
ほとんど出ませんね。 |
門脇 |
それさえ出ない。ふーん。 |
安倍 |
ベースの土に少々のものが入っても、ほとんど変わらない。 |
門脇 |
そんなもんですか。 |
安倍 |
それが、非常に強烈な色の発色をする土があるんです。例えば、赤が強烈だとか、そういうのは、わずか入れても、ものすごく変わりますけどね。 |
門脇 |
ほう。 |
安倍 |
これは、又、量を入れすぎると、色が変になるんです。 |
門脇 |
ほう。 |
安倍 |
例えば、1%入ってるから真っ赤になるんで、3%入ったら全然見れなくなるとかね。 |
門脇 |
はあ。 |
安倍 |
そういう、個性の強い土というのもあるんです。それは、つち屋さんが言ってくれるんです。 |
門脇 |
えぇ。 |
安倍 |
これは、どうも赤が強そう、とか。こっちも使って、「よう出たよ」とか言うと、他のところへ行って教える訳です。 |
門脇 |
えぇ。 |
安倍 |
つち屋さんは商売だから。 |
門脇 |
それはそうですね。
それらが特殊なもので、他はほとんど変わらない。
|
安倍 |
ただね、ものすごい個性の強いのがあるんです。例えば、こういうふうによく出る。 |
門脇 |
えぇ。 |
安倍 |
こういうふうに。 |
門脇 |
はい。 |
安倍 |
これは、偶然見つかるんです。 |
門脇 |
はあ。 |
安倍 |
ぼくも、末田さんも、森本くんも使うんだけど、これ、ヒラサさんて知っている? |
門脇 |
知りません。 |
安倍 |
これね、その子が備前でとった土なんです。そしたら、その土がこうなるんです。 |
 |
|