安倍 えぇ。大量に買ってあります。あそこ、入口のところに山があるでしょ。あのひと山全部がそうです。
門脇 あれがそうですか。
安倍 山土でね。あれだけあったら、ぼくの一生でよう使わない。(笑)だから、あれをみんなが使っているんです。
門脇 はい、はい。
安倍 とってもあんなに使えません。どんなに計算しても、死ぬまであります。だから、みんなあれを持ち帰って、あれをベースにして、それに配分するのは、それぞれがやるんです。
門脇 あれを替えるということは、相当大変なことなんでしょうね。
安倍 いやー。その、ベースの土はなかなか見つからないです。
門脇 はい。
安倍 あのね、何十トンも同じ似た性質の土が揃う層ってないんです。層は薄いですから。だから、何十トンもの土が同じようなということは、ちょっと見つからない。もしそんな土が出たら、ごそっと買わないと…。
門脇 あぁ、なるほど。
安倍 それは、土を掘るところが言ってくれるんです。こんな土が出てるよ、と。
門脇 はい、はい。
安倍 それを見て、これならまとめてもらおう、とかね、となるんです。
門脇 なるほどね。
安倍 たまたまあれは、50トンくらい出たんですかね。それで、それなら30トンほどもらおうかと言うんで。
門脇 あぁ、なるほど。
安倍 あとは、つち屋さんが言って来たときに、今度はブレンド屋のものを、これは多くはいらないから、袋詰めにして積み上げてあるんです。
門脇 はい、はい。
安倍 だから、ベースの土は1回仕入れたら、もう一生物ですね。
門脇 はい。
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