安倍 ぼくのところへ末田さん、森本君、渡部君と若い人が来るけど、結局ぼくのこのいき方は採算が合わないんです。
門脇 はい。
安倍 備前作家の中の若い人がぼくのところへ来て、ぼくのやっていることを覚えて帰っても、実用にはならないんです。
門脇 はい、はい。
安倍 なにか経済的な裏づけがないと…。
門脇 生活が成り立たない。
安倍 だから、わたしのやり方は普及しないですね。
門脇 なるほど。
安倍 彼らも金にならないと言うんです(笑)。確かにね、この焼成は金にはならないです。と言うことは桃山でも、非常に特殊な世界か、特殊な人達が、あの茶陶の、ああいう世界をつくりだしたんでしょうね。
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