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安倍 |
なんで、ここまで違うんだ、というくらい違う。 |
門脇 |
ほーう。それなんですが、織部が亡くなって、次は遠州になる。遠州の茶会記なんかを見ると、織部のものとか使っていないんですね。 |
安倍 |
そうそう。全然使わないんです。 |
門脇 |
遠州が使わない。石州が使わない。その後、不昧も、遠州に憧れている訳ですから、使わない。で、完全に消えてしまったんですね。 |
安倍 |
ん、だからね、あれはね、おそらく元にかえると、やっぱり織部っていうのは、利休の息を引いていて、やっぱり利休の思想そのものがご法度だったと思うんです。 |
門脇 |
えぇえぇ。 |
安倍 |
家康が天下を取ったときにはね。 |
門脇 |
はい。 |
安倍 |
だから、家康が天下を取ったということは、もう利休の思想をとにかく切り捨てることが、江戸の政策だと思うんです。 |
門脇 |
ふーん。 |
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