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No.855 | さむしろ | 2006-02-20 12:24:23.912172+09 |
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水指は芋頭、手桶が圧倒的に多いですね。 天正14年(1586)「土水指備前モノ、友蓋、下フクラニアリ、コブモアリ」 といった記述があります。 |
No.856 | したり尾 | 2006-02-20 15:25:09.825284+09 |
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この記述が正しければ、少なくとも利休の時代に備前の水指を使っていたということではありますね。矢筈であるかどうかは別にして。しかし共蓋ということは、矢筈の可能性はあります。 ところで、この会記は利休の茶会と理解していいのですか。また誰の手によって書かれたものですか。 |
No.857 | さむしろ | 2006-02-20 17:36:13.303023+09 |
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亭主は圭音となっています。 茶会記は「湛」となっていますので神谷宗湛の茶会記ではないかと思います。後程「湛」がだれの略か確かめてみます。 友蓋、下フクラ(下のほうが膨れているの意か?)、コブ、が面白いですね。 |
No.858 | したり尾 | 2006-02-20 20:55:40.137841+09 |
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圭音とはどんな人でしょうか。 コブは確かに面白いですね。下膨れで、共蓋があり、コブがあり・・・。どんな水指ですかね。 さむしろさんは、ここから何を読み取りますか。 |
No.859 | さむしろ | 2006-02-21 10:01:41.959024+09 |
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圭音が何者かはわかりません。 1586年には茶会記に「宗易形茶碗」が初めて現れています。 茶碗と同時期に水指でも造形が始まった可能性を想像させます。 「湛」は宗湛日記の略でした。 宗湛の解説で「博多の豪商。1586年、再度上洛して今度は畿内の諸大名や堺の大商人・津田宗及らと親交を深めた。同年、大徳寺にて出家し、宗湛と号した。」というのがありました。 |
No.860 | したり尾 | 2006-02-21 23:06:43.830755+09 |
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宋湛は、確か利休とも秀吉とも関係があったように記憶しています。うろ覚えですが。 これはこれとしておいて、その他の記述もゆっくり読んで、何かを発見してください。別に急ぎませんので。 |
No.861 | さむしろ | 2006-02-22 09:53:34.655602+09 |
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「宋」湛は「宗」湛だと思います。 資料の写しがしたり尾さんにも届くように手配をしていますので、今日にでも届くと思います。 じっくり見るといろんなことが見えてきそうです。 |
No.862 | したり尾 | 2006-02-22 15:16:37.754045+09 |
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「水指一覧」頂戴いたしました。ありがとうございました。 かなりの量ですね。じっくり眺めて、この中から何か必ず発見したいと思います。 さて、さて・・・。 |
No.863 | さむしろ | 2006-02-25 00:10:07.451249+09 |
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ここのところ忙しくて「茶会記にみる水指一覧」が読めないのですが、ななめ読みの範囲では志野水指、伊賀水指がほとんどでてこないみたいですね。 また、セト水指が多くでてきますがどのようなものをいっているのかわかりません。 全体として紐解くには少々難解との印象です。 |
No.864 | したり尾 | 2006-02-25 09:31:31.835229+09 |
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私もさむしろさんと同じことを書こうとしていたところです。 これ単独では、決定的なことは言えそうにありませんね。他のいくつかの資料と併せて読むと、何か分かる可能性はあります。 しかし、大きな流れはようやく掴むことができました。それだけでも大変大きな収穫です。 この手のものは、難解であることは止むを得ないでしょう。 貴重な資料であることに変わりはありません。 いずれにしても、相当時間をかけて一つ一つ読み込んでいく必要があるでしょう。 |
No.865 | マスター | 2006-02-28 00:25:32.564402+09 |
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「水指一覧」はなかなか難解なようですね。 昨日、牛窓のアトリエを訪ねました。 アートに載っている「宇宙への設計図」と「食後の憂鬱」が京都近代美術館に収蔵されることになったとのことでした。国立の美術館への収蔵は初めてのことですが、この収蔵は安倍さんにとって大きな意義があります。 |
No.866 | したり尾 | 2006-02-28 20:16:04.479301+09 |
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それは本当によかったですね。どちらも、なかなか安倍さんらしい作品です。 造形作家 安倍安人がようやく認められたということですね。うれしいことです。 |
No.867 | マスター | 2006-02-28 22:44:04.334524+09 |
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したり尾さんのおっしゃる通りです。 近年陶芸の方の活躍が目立つために陶芸家と見る方が多いかもしれませんが、安倍さんは造形作家と言ったほうがふさわしいと思います。 そういう意味で今回の二作品の収蔵は、安倍さんを造形作家として認めたということが出来ると思います。 |
No.868 | さむしろ | 2006-03-08 18:28:49.759295+09 |
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絵から始まり陶芸へ移り、そしてアート(創作陶)を手がけられるようになってから、陶芸も変ってきたように思います。以前より動きが大きくなって来た感じがします。 |
No.869 | したり尾 | 2006-03-09 09:40:50.440748+09 |
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私には、焼き物と他の分野の制作との相関関係は分かりませんが、おそらく安倍安人という作家にとって、ひとつのジャンルでは表現しきれないのだろうと思います。 勝手な想像ですが、今まで手がけてきたことだけでなく、音も光も、そして空間も、もっと安倍安人らしい世界を造ってみたいのではないでしょうか。 基本的には安倍安人にとって「否定」はありません。すべてを「肯定」し、それらが一体となった総合的な空間を造ることが安倍安人の夢であると思います。ご本人が意識しているかどうかは別にして。 |
No.870 | さむしろ | 2006-03-10 12:35:45.744897+09 |
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むつかしくなってよくわかりませんが、芸術家はあれを表現したい、これも表現したい、と次々と湧いてくるんでしょうね。 |
No.871 | マスター | 2006-03-10 12:45:42.866463+09 |
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安倍さんから挨拶状が届きました。 早春の候、皆様におかれましては、ますます ご清栄のこととお慶び申し上げます。 さて、このたび創作陶、 「食後の憂鬱」 1994年 ミクストメディア(陶・金属) 「宇宙への設計図」 1997年 ミクストメディア(陶・金属・木・布) の二点が京都国立近代美術館へ収蔵されま した。今後いずれかの機会にご高覧いただけ ますれば幸いに存じます。 ありがとうございました。 平成18年3月吉日 安倍安人 |
No.872 | したり尾 | 2006-03-10 14:37:50.849707+09 |
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さむしろさんの言われるように簡単に言えば、あれもこれも表現したいというところでしょう。 安倍さんのあいさつ文を拝見して、意外に昔の作品だったのだなと思いました。 安倍安人の抽象作品のようなものの価値を定めることは、なかなか難しいことなのですね。大衆受けするようなものではありませんから。 それにしても、非常にうれしいニュースです。 |
No.873 | さむしろ | 2006-03-22 20:29:18.842935+09 |
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期限を遅れてやっと確定申告をしました。 兎に角用事に追われっぱなしで、猫の手も借りたいとはこのことか、とやっと実感した次第です。 今月いっぱいは、考えながらの(これまでは多少なりとも考えながら書き込んでいます)書き込みは出来そうにありません。 それでも先日、ヤフーで安倍備前のオークションがあり、注目していましたが、結構盛り上がって面白かったです。 |
No.874 | さむしろ | 2006-03-23 21:56:03.398336+09 |
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径26pといいますから大形の「皿」でした。 今の物と印が違うしまた焼き成りも違うので、東予時代のものではないかと思います。箱は共箱ではありませんでした。 |
No.875 | したり尾 | 2006-03-26 18:28:37.060306+09 |
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確定申告お疲れ様でした。あれは遅れても大丈夫なのですか。知らなかった。 この2,3日はこちらが少々忙しく「ものはら」を覗く暇がありませんでした。 安倍さんの昔の大皿、どんなものですか?東予時代だとすると今とは少々違う焼きでしょうね。 |
No.876 | さむしろ | 2006-03-26 19:47:47.96133+09 |
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名古屋・三越で迫力のある鉢が展示されていましたが、それに似た焼き上がりにみえました。 |
No.877 | したり尾 | 2006-03-27 08:55:38.474561+09 |
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皿や鉢の類は、東予時代から今の地に移られてしばらくが、今のところ頂点でしょうね、数の上からも。 焼き物のジャンルでは、鉢や皿、茶碗はもとより鉢や皿などさまざまな種類の作品を制作なさっていた時代ですから。 |
No.878 | さむしろ | 2006-03-27 19:58:02.176507+09 |
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「週間ポスト」に木の葉形の鉢であったか皿(向う付)であったかが載ったのがその頃でしょう。 とにかく魅力にあふれていました。最近は皿、鉢、向う付け類がないだけによけいにそんな気がします。 |
No.879 | したり尾 | 2006-03-28 13:41:49.299693+09 |
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そうでしたね。思い出しましたよ。確か皿であったような記憶があります。 あの時代は、そういった作品を注文する人が多くいたのでしょう。 正直なところさむしろさんと同じように、私も一ファンとして、今のそうした作品を見てみたい。 しかし、造形作家としての安倍さんは、焼き物では水指や茶碗、花入の世界に絞り込んでいっているのでしょう。それはそれで、造形という観点から見ると理解できます。 作り手と鑑賞者の意識の違いでしょうね。 |
No.880 | さむしろ | 2006-03-28 20:49:46.476245+09 |
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ところが最近、したり尾さんやわたしが希望する方向のものへのチャレンジの予感がしています。 |
No.881 | したり尾 | 2006-03-29 10:13:24.98519+09 |
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なにやら情報がありそうですね。白状しなさい。 それから、マスターにお願いがあります。できれば表紙にある安倍さんの展覧会のスケジュール、今年のものに変えていただけませんか。 |
No.882 | さむしろ | 2006-03-29 20:04:23.367169+09 |
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いやいや。確かなものはないのですが、一味違ったものもつくってみたい、といった話を聞いています。今のところ、どのようなものが出てくるのかはわかりません。 |
No.883 | マスター | 2006-03-30 00:00:17.785268+09 |
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手抜きが過ぎました。急ぎ手配します。 |
No.884 | したり尾 | 2006-03-30 09:03:19.463858+09 |
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マスター、いろいろ注文ばかりで申し訳ありません。よろしくお願いします。 まだ、展覧会のシーズンではないと思いますが、一番近いところはどんな展覧会ですか。 さむしろさんのお話は理解しました。安倍さんのことですから、何か新しいものに挑戦したいのでしょうね。それは必ずしも焼き物とは限らないかもしれない。とは言っても、「一味違う作品」となると焼き物に絞られるのかもしれない。 誠に失礼な言い方ですが、まだまだ安倍安人という造形作家は発展途中だと思っていますので、これから先なんでも起こりうると思っています。楽しみにします。 |
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