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No.404 | あしろ木 | 2005-06-15 17:16:24.045059+09 |
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この水指は とても品がいいですね。私も大好きです。 写真より実物は、もっとスマートな感じです。他の道具との組み合わせを考えるのが 楽しくなる水指ですね。 この水指は 安倍さんの現代アートとしての雰囲気を持ちながら、茶道具としての 品格と風格が備わっていると思います。(あおい) |
No.405 | マスター | 2005-06-16 12:46:35.349133+09 |
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71の伊部水指が世へ出たときにも何か物語りがありそうですが、どなたか教えていただきたいですね。かわにしさん、所持者に差し支えのない範囲でどうでしょうか? |
No.406 | さむしろ | 2005-06-16 18:32:52.486508+09 |
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是非聞きたいですね。 73の備前大皿もすごいですね。径が51.5cmでしょう。こんな大きなものを窯に入れると、まずほとんどのものが割れるらしい。(焚き口に近い方と奥の方で60cm以上あるので温度が違い、引っ張るため割れるということを聞いたことがある) |
No.407 | マスター | 2005-06-16 18:48:48.944175+09 |
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かわにしさんから投稿がありました。 あの伊部水指は画廊で、5〜6人のコレクターの間で争奪戦線になりました。1998年のことです。 みなけんけんがくがく持てる知識と安倍作品に対する執着を示し、なんとか我が物にしようと躍起でした。 その中、数学に心得のあるN氏がやや憤然とした面持ちで、「この箆目の放物線の延長上にある数学的な宇宙の美を読み取れるのは僕しかいないでしょう」と発言。 全員あっ気にとられ、その場で彼の手に渡りました。彼は、また、安倍先生のコンテンポラリー作品の最高の理解者でもあります。 ギャラリーかわにし |
No.408 | あしろ木 | 2005-06-16 19:47:25.564235+09 |
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大皿は成形して乾かす段階から ひびが入って割れるらしいですね。非常に効率が悪いようです。 安倍安人の桶水指と瓢徳利を初めて見た時の感動や如何に!(感動してばかりですが) 一口に桶と言っても バリエーションに富んでいて、よくもまあ次から次へと出てくるものだと感心します。(天才とは 次々とアイデアが天から降りてくるものなのでしょうが・・・) 桶水指の数はあまり見てませんが、50・51の釣瓶水指は 今までに見たことのない形です。(あおい) |
No.409 | さむしろ | 2005-06-16 20:33:11.692972+09 |
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それはそうですね。乾かす段階からひびがきますね。 50、51は新しい形のようですね。写真ではわかりにくいですが伊部の発色も少し違うような気がします。 |
No.410 | マスター | 2005-06-17 19:19:17.216324+09 |
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図録には載っていませんが陶磁郎の特集「残したい日本のやきもの」の安倍安人のページに載っている備前水指も出品されると聞いています。 |
No.411 | あしろ木 | 2005-06-17 20:10:38.500922+09 |
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あの水指は、安倍さん自身も「残したい日本のやきもの」に載せるほど 大変気に入られているようですね。(あおい) |
No.412 | さむしろ | 2005-06-17 20:31:58.216277+09 |
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安倍備前の造形としてはオーソドックスなほうだと思います。 じっくりと見てみたい。 |
No.413 | したり尾 | 2005-06-18 09:42:45.930947+09 |
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しばらく、皆さんのお話を聞いていました。 このところ、水指が話題になっているようなので、ここは一言申し上げたい。 常々、安倍安人という作家の最も力量を発揮する分野は水指であると思っていました。 水指に関するかぎり、どの作品もその存在感、説得力は大変なものです。 私は、破れ袋以外に、安倍安人の水指と肩を並べるものは見たことがありません。 一点そこにあるだけで、周りの空気が変わってしまいます。展覧会では、あまりに多くのものが並べれるのでその強さが分かりにくいのですが、例えば座敷にポツンと置いてみると、申し上げていることはお分かりになるはずです。 お茶をなさらない方でも、水指はお持ちになって後悔しないことを保証します。どれも、恐ろしいほどの作品です。 |
No.414 | さむしろ | 2005-06-18 10:43:45.189683+09 |
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確かに用のものとしてのみならず一点一点が鑑賞に耐えうる魅力をもっています。現在、緋襷ぐい呑みを傍らにおいていますが、ぐい呑みのような小品でさえしっかりと存在感を示しています。 |
No.415 | あしろ木 | 2005-06-18 11:23:18.71384+09 |
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412で言ってる水指は 焼き締めの中でも 品のいいあがりですね。 前面の二本の放物線の中のふくよかなふくらみと、うば口にかかった繊細なごまが いっそうクラッシックな雰囲気を感じさせます。(あおい) |
No.417 | さむしろ | 2005-06-18 16:32:05.231046+09 |
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NO74の備前鉢ですが1982年の作ということは東予時代ですね。あの時代のものには古備前よりも古備前らしいといっていいほどの焼けのものがあります。白黒写真でわかりにくいですが、この鉢もただものではないという雰囲気を感じさせます。 |
No.418 | マスター | 2005-06-18 17:36:14.789476+09 |
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かわにしさん、74の備前鉢についてご存知でしたら投稿をお願いします。 |
No.419 | あしろ木 | 2005-06-19 02:22:29.342267+09 |
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46と47の水指は河野美術館(愛媛県今治市)に出品された時に拝見しました。 47の水指は、したり尾さんのおっしゃるように、他に類のない 安倍安人のオブジェ水指ですね。メトロポリタン美術館に収蔵されたものに雰囲気がよく似ているように思います。(あおい) |
No.420 | したり尾 | 2005-06-19 08:33:37.133271+09 |
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しつこいようですが、昭和、大正、明治、江戸と遡っても、水指が代表作であると言い切れる作家は、安倍安人が生まれるまで誰もいませんでした。歴史上、初めてのことですよ。 このことについての安倍安人の評価はあまりに低すぎます。 破れ袋は、偶然割れてしまったのか、作者が意識して割れを作ったのか分かりませんが、あれは割れがあっての名作です。完品では安倍以上の水指を作る作家はいません。 今回の展覧会は、焼き物のお好きな方だけではなく、彫刻や絵画に興味のある方々にも、是非是非観ていただきたい。安倍安人の造形の力を知ってほしいのです。私は、安倍の作品はロダンに並ぶ説得力を持っていると感じています。 大皿についても申し上げたいことはありますが、長くなるので次の機会にします。 |
No.421 | あしろ木 | 2005-06-19 22:00:33.211089+09 |
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したり尾さんの大皿論を是非伺いたいです。(あおい) |
No.422 | さむしろ | 2005-06-19 22:47:13.215869+09 |
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わたしも待ってます。 今日、出川直樹さんの「陶陽・安人備前展に寄す」を読み返した。 その中で最後の4行、すなわち「作品の実力を見通す現代の目の健在が感じられて心強い。この展観に桃山備前の名品の何点かを加えたなら、おのずから陶陽と安人それぞれの伝統の受容と、それからの方向と距離が明らかになったであろう。」の部分を繰り返し読み返した。出川直樹ならではと思った。 |
No.423 | したり尾 | 2005-06-20 08:34:37.85052+09 |
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出川さんの文章のポイントは「現代の目」というところでしょう。ここが、なぜか陶芸家と呼ばれている多くの作家にないところです。 さて、大皿の話です。論というものではなくて、焼けの話です。 何人かの陶芸作家の窯を覗いた結果、確信したことがあります。 それは、薪窯ではほとんどの作品は割れてしまうという事実です。ある高名な作家のお宅の裏庭には、割れてしまった大皿が山と積まれていました。(安倍さんではありません) 薪窯では、たとえば1300度などど簡単に言いますが、実際の温度は分からないのです。温度計を設置しているところでは確かに1300度なのでしょうが、それは点に過ぎません。ある場所では完全に焼けていても、すぐ傍は、まるで素焼きの状態ということはよくあることです。ですから、たとえば1尺の皿でも薪窯で焼くことは無謀に近いことです。1尺も離れれば、随分温度差ができてしまいますから。 大皿を得意とする作家もいますが、ほとんど100l電気窯かガス窯などオーブンに近いもので焼いたと理解して間違いありません。 その意味でも、間違いなく穴窯で焼いた安倍安人の大皿や大鉢は、想像以上に貴重品なのです。 なお、乾かす段階で割れてしまうのは、大きさとはあまり関係ありません。何かの具合で、均等に乾いていかないと、小さなものでも簡単にひびが入ります。 私個人は窯割れしていても名品は名品だと思っていますが、今はそれを嫌うようですので作家も大変です。 長くなって申し訳ありません。 |
No.424 | さむしろ | 2005-06-20 20:42:35.173387+09 |
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なるほど、そういうことですか。以前、大皿の名品があるけどいくら積んでも所有者が手放さないという話を聞いた事があります。 |
No.425 | あしろ木 | 2005-06-20 23:22:29.654577+09 |
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安倍安人の偉大さを改めて認識しました。安倍さんの大皿は ほとんど「まぼろし」の状態で、最近の個展では見たことないです。(あおい) |
No.426 | したり尾 | 2005-06-21 18:24:31.652158+09 |
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次々と大皿や大鉢を発表していた壷中居時代は、安倍安人の前期の頂点といっていいでしょう。 あの時代と今との違いは造形です。どなたかがお書きになっていましたが、徳利の首を見れば明らかです。水指も今のほうがのびのびとして自由です。 焼きでいえば、火襷は6年前からの横田の窯から非常に鮮やかなものに変わりました。そのほかの伊部も備前も含めていえば、全体としてはより明るくなったというところでしょうか。 完全に古備前から解き放たれ、安倍備前に向かっています。 私個人としては、焼けももちろん重要ですが、もっと安倍の造形を高く評価していいと思っています。 いずれにしても、来月の名古屋三越展は壷中居以来の安倍安人の集大成であることは間違いありません。 |
No.427 | マスター | 2005-06-21 19:31:53.495064+09 |
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参考出品作品の写真の中には入っていませんが、安倍の代表作といっていいと思います伊部水指「象の足」も出品すべく準備中ということです。また、このHPに掲載中の伊部預け徳利も出品されます。 |
No.428 | さむしろ | 2005-06-21 20:13:23.628205+09 |
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以前のものは以前のものでいいし、今のものは今のものでいい。その間のものもまたいい。 土味もの、伊部もの、緋襷ものを揃えた(手に入れた)からもうこれでいい、といかないのが悩みだ。 |
No.429 | あしろ木 | 2005-06-21 21:12:51.186639+09 |
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毎回毎回気に入ったものを手に入れておかないと 二度とお目にかかれません。 逃がした魚は、とても大きいものです。(あおい) |
No.430 | さむしろ | 2005-06-22 09:47:28.283501+09 |
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それが出来れば苦労はありません。現に今回の二人展でも何点かほしいものがあります。 |
No.431 | あしろ木 | 2005-06-22 19:29:33.082226+09 |
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ごもっとも。 私も何点か欲しいのもがあります。 算木花入れのように、同じ形のものでも(もうすでに所有していても)いい作品を見たら、またまた欲しくなります。好きなものは、いくらあってもいいんです。 このHPに掲載中の伊部お預け徳利は 一度拝見しましたが、形はふくよかで 手に持った感じは 大きすぎずとてもよかったです。あのような造形のお預け徳利はそれまで見たことありませんでした。 皆さんはご存知でしたか? (あおい) |
No.432 | さむしろ | 2005-06-22 22:56:30.568725+09 |
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ごもっとも。何点もってもほしいほしいは続くでしょう。 伊部預け徳利は’02年の作だと思いますがそれまでにはなかった形だと思います。初めて見たときは脳天にガツンときました。 |
No.433 | あしろ木 | 2005-06-23 18:42:33.140992+09 |
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ビリビリビリーと電気が走り、ノックアウトされましたか? 安倍さんの徳利は 下戸の人をもとりこにする魅力があります。 たしなむ人なら 尚のこと。 私もあんなお預け徳利が欲しいです。 (あおい) |
No.434 | さむしろ | 2005-06-23 23:55:06.709332+09 |
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きました、きました。 飲める飲めないは関係ないですね。たんなる徳利ではない。やはりアートです。 |
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