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No.374 | あしろ木 | 2005-06-03 21:38:34.722385+09 |
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そうですね ところで今 季節は梅雨に入ろうとしています この時期に咲く「大山蓮華」はとても美しい花で 白い蕾のときから楽しめます 安倍さんの花入れによく合うと思います マスター よろしくお願いします (あおい) |
No.375 | マスター | 2005-06-04 16:29:01.081959+09 |
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7月5日〜7月11日の「備前二人展」 金重陶陽・安倍安人 の出品作品図録を見ました。陶陽・安人の計74作品写真が掲載されていました。このコーナーで先日まで連載していた出川直樹氏の文がよせられていますが、さすがによく見ているなと感心しました。いい文章です。 |
No.376 | あしろ木 | 2005-06-05 22:03:34.518092+09 |
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「備前二人展」の図録を見ました 出川直樹さんの文は 安倍安人の作品の放つ「ほんもの」の魅力に魅了されつづけている私にとっては とても感銘を受ける文章でした (あおい) |
No.377 | マスター | 2005-06-05 23:53:40.660281+09 |
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「安倍安人から今回の文章の印象を聞いていた、某さんの図録をみての感想です。」 安倍先生が当初、「今回の出川さんの文章はほんとにエエわい、一番だいじなところがまたいちばん分かり易く書いてある」 と言っていたことに納得。初心者から通にまでウ〜ンといわせる内容です。 すばらしい。家内など「フアンレターを書こうかしら」と言ってました。 |
No.378 | マスター | 2005-06-06 00:01:39.959607+09 |
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お知らせ 安倍さんと相談し、『「備前二人展」−中興の祖と可能性への挑戦ー 金重陶陽・安倍安人』(17.7.5〜7.11名古屋三越栄本店)の図録をご希望の方にお送りすることになりました(無料)。 申込みは、このHP中2ページ下『足跡』から入り、宛名、氏名を入力し「ひとこと」に図録希望と書いて足跡を残すをクリックして下さい。40冊程度届く予定ですが、届いた範囲で先着順とします。 HPへのメッセージも歓迎します。 |
No.379 | したり尾 | 2005-06-06 17:45:09.135592+09 |
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今、図録を手にしています。今回の図録はなかなかいいですね。読み応えも、見応えもあります。 出川さんにはファンレターを書くべきですよ。生前、白州正子が古今の名文章家のひとりに上げていることをご存知ですか。 ついでに書けば、「古陶磁 真贋鑑定と鑑賞」(講談社)は、是非是非お読みください。出川さんの代表作のひとつになるはずです。ますますほれますよ。 |
No.380 | さむしろ | 2005-06-06 20:09:41.593696+09 |
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白州正子が名文章家といったとのことは知りませんでした。 確かに要点を鋭く簡潔に、そしてほどよい抑揚をつけて流れるようにまとめた文章です。じっくり読み返してみます。 |
No.381 | あしろ木 | 2005-06-06 20:19:17.657894+09 |
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白洲正子さんに「名文章家」と言わしめたる出川直樹さん さすがですね 早速図録を見てみました 安倍安人のページは まず茶入れからはじまっています 3点ありますがどれも焼締めです 図録では象牙の蓋をしているのでわかりにくいのですが 茶入れの口造りはとても難しいと聞きました 口の返しはとても繊細なつくりですから・・・ (あおい) |
No.382 | さむしろ | 2005-06-07 10:15:55.937641+09 |
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年とともにだんだん目が悪くなるとあまり数がつくれなくなると言っておられましたね。 茶入れのよさが永い間わからなかったんですが、安人作の備前茶入れを手に入れた時に、常滑小壺(高27p平安末〜鎌倉初)のとなりに置いてながめていました。 常滑壺は結構名品なんですが、となりに置いた茶入れが負けない迫力をもっているんです。 半年が経っても飽きがこないんです。 安倍さんとの雑談のなかで話したら、小さいけれど大きい壺に負けないほどのものを凝縮していなければダメなんだといったことを言われてました。 |
No.383 | マスター | 2005-06-07 11:57:38.168042+09 |
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愛媛のかわにしさん 備前二人展の出品作品のうち参考展示の作品についてエピソードとか解説とかを話してもらえませんか? 一日一話ということで…。 お願いします。 |
No.384 | さむしろ | 2005-06-07 19:53:40.809389+09 |
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茶碗が6点載っていますがそれぞれ魅力があります。 40の伊部茶碗ですが、この手を去年秋口に初めて見ましたがこれが2点目です。この手をいつかひとつ持ちたいと思っています。 いずれにしても、「備前の茶碗なんて」と言っている人に手にとってみてもらいたい力作揃いです。 |
No.385 | あしろ木 | 2005-06-07 21:57:31.604114+09 |
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40の茶碗は私も好きです まるで彫刻を見ているようです 実際に手にとって そして又 実際にこの茶碗で抹茶をいただきたいと思わせる茶碗ですね 図録の写真ではわかりませんが 最近の安倍さんの茶碗の高台のあがりは とてもいいです (あおい) |
No.386 | したり尾 | 2005-06-08 09:28:26.558515+09 |
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「一楽二萩三唐津」などといいますが、少なくとも現代ではまったく意味のないことです。「誰々の作だから」という言い方も目を曇らせる。 一点一点、自分の目で見て、その作品に感動しなければ、その人にとっては価値のないことでしょうね。 さらに「茶碗として」だけではなく、モノそのものとして存在感がなければつまりません。 その意味で、40番は説得力のある作品です。ほかのジャンルのアーティストにも見せたい作品です。 |
No.387 | あしろ木 | 2005-06-08 10:41:56.264293+09 |
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茶碗は手に取ってくるくるまわしてあらゆる角度から見られるのでとても楽しみの多い道具です。 その分造る方は 難しいと思います。 安倍安人の茶碗は 道具としての約束事をふまえて 作家の造形を出し しかも 美しく ある時は力強く 又ある時はこれが備前かと思えるほどやわらかさを感じさせす。 (あおい) |
No.388 | さむしろ | 2005-06-08 18:04:05.891233+09 |
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伊部算木花入もいつか手に入れたいものの一つです。 45は相当良い出来ですね。窯の中で1300度の炎を何日も浴びてこのような気品のあるものが出来るのが不思議だ。 |
No.389 | マスター | 2005-06-08 18:41:04.70132+09 |
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かわにしさん、 NO65の伊部茶碗は安倍さんの代表作の一つだろうと思うんですが、1995年にどこの窯でとれたとか、手に取ったときの第一声とか、どういう風に納まったとか、つまり、最初から高い評価とかそうでもなかったとか、あるいはくじ引きで買い手が決まったとか、実は客に見せずに自分のものにしたとか教えて下さい。 |
No.390 | あしろ木 | 2005-06-08 18:56:51.201627+09 |
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算木花入れは最も好きなものの一つです。 人によっては 作家の造形が感じられないので もう一つだと言う人もいますが そんなことはありません。 こんな決まりきった形のものでさえ 一見しただけで安倍安人の作品だとわからせる作家は他に見たことありません。 私の友人は 安倍安人のことなど何も知らない時に 算木花入れを見て その端正な魅力にクラッときてしまって それがきっかけで安倍備前を次々と手に入れることになりました。 (あおい) |
No.391 | さむしろ | 2005-06-09 18:10:07.974438+09 |
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頼んでいた書の表装が出来上がり、美術商さんが持参して来られました。二人展の図録を見せましたが、その美術商さんは46の備前水指が「いいですねぇー、好きですねぇー」と言って帰られました。備前についてもなかなかうるさいかたですが、安倍備前は扱っておられません。しかし近辺で催しがあるときは覘かれています。 |
No.392 | マスター | 2005-06-10 13:38:51.034002+09 |
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安倍さんは、昨年久しぶりに天下の名器といわれる古備前の名品を手にとってみて新たな発見があったと話しておられました。その内容は「アトリエ訪問」の中でも述べておられます。今回の図録をよく見てみると新しい試みがなされていることがわかります。 |
No.393 | マスター | 2005-06-10 14:55:57.869609+09 |
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かわにしさんからの NO65 伊部茶碗秘話 ある日、安倍先生から電話がありました。 「とんでもない化け物みたいな茶碗ができて、少々困っとる。かわにしさん、持ってくれんかなー、ただし直ぐ売られても困るんじゃが」 「そんなに良いもの?」 「平成の名茶碗の一つに入るだろうなー。みんなに見せたいし、そうかといって、これを見た人からこういう茶碗を作ってくれ、と言われても、なかなか難しい。とにかく、窯に一緒に入れた残りの茶碗は全滅しとるし。わしの窯で同じ物を作ってくれ、というのは不可能じゃなー」 先生の説明もそこそこに受話器を置き、現金を持って飛んで行きました。 後日、その茶碗を見たお客さんの間で購入希望価格が勝手にどんどんつり上がり、果ては、販売する時は全員に公平に知らせることを約束させられました。 処理に困り(?)、二年前、実家の西條神社に寄贈。先日、箱裏に神社が用意した「葵紋」を安倍先生に漆で貼っていただきました。 ちなみに、西條松平家は徳川御三家の一つ紀州徳川家の分家で禄高は三万石、家格は家門大広間詰。禄高の割にはずいぶん格の高い家柄でした。 江戸詰で参勤交代免除、幕末には将軍織に最も近いところにありました。 西條神社は弟で4代目。西條藩歴代藩主十代を祭っています。 ということで、続編はこうご期待。 ギャラリーかわにし 塩出 |
No.394 | さむしろ | 2005-06-10 19:11:51.332238+09 |
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なるほどね、最初からただものではなかった。 いい人に持ってもらった、というべきでしょう。納まるところによっては、だれも見ることが出来ないということもありうる。 |
No.395 | あしろ木 | 2005-06-10 22:57:39.974791+09 |
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この茶碗はNO.239でも述べたように「名品」ですね。 このHPの目次の向かって左側の一番下の写真のような窯変が 見込み全体に広がっています。 「これは備前焼きです」と言われても 安倍安人の「伊部」を知らない人には 信じられないでしょう。 (あおい) |
No.396 | さむしろ | 2005-06-11 14:14:58.877661+09 |
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「このHPの目次の向かって左側の一番下の写真のような窯変」 そうです。耀変天目などの天目茶碗を思いうかばせ、普通に見る備前に慣れ親しんだ目にはとても備前とは見えないですね。 太古の昔、米をそのままで或いは水でふやかして食べていた(但しこれは想像)のと、きちっと炊き上げたご飯との違いのように、備前焼きといっても普通によく見るものとまるっきりステージが違うものと考えるべきなんでしょう。 しかし、お米と違うのは窯を開けたときにどのようなものがでてくるかわからない。伊部は千変万化するんですね。 |
No.397 | マスター | 2005-06-12 19:40:41.111656+09 |
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安倍さんのアトリエに行ってきました。 安倍さんは三越・二人展にむけて最後の作品制作中です。10日に焚き上げたというのが窯にあり、窯出しを見て帰らないかと誘われて初めて窯出しに立ち会いました。こんなに早く出せるんですか?と聞くと「さっき窯をあけて水をかけた」と言われるんです。ビックリして窯を見に行くとホースが焚口まできていて内外が水浸しでした。以前、翌日には水をかけて取り出すという話を聞いたとき半信半疑でしたが本当でした。ビックリです。 窯からは緋襷の徳利・酒器の良いのが次々と出てきて感動しました。 また、安倍さんに「あの伊部茶碗はあまりにもすごいので二つとできない。だれに持たすもむつかしいのでかわにしさんもってくれんか?」ということだったそうですねと聞いたところ、それは違う。かわにしさんが、どうしてもほしいと言って無理やり持って帰ったと言っておられました。 かわにしさん真実はどちらですか? 「備前二人展図録」の追加を持ち帰りました。図録をご希望の方はNO378により申込んで下さい。 |
No.398 | あしろ木 | 2005-06-12 20:29:37.541531+09 |
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翌日には水をかけて取り出すのですか! 信じられません。 とにかく安倍さんの窯焚き術はそれまでいわれていた常識をことごとく打ち破った独自の方法なので 驚くことばかりです! たぶんまだまだびっくりすることがあるのでしょうね。 (あおい) |
No.399 | マスター | 2005-06-13 14:39:47.910438+09 |
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かわにしさんの返事です。 「最初にほしいと言ったのは事実です。しかしこれに対しては手放さないということでした。 ところが女房がどうしてもほしいと言うので、安倍さんもそれなら仕方がない、手放さないということで持ってほしいといって私方で持つことになりました。文章が長くなるので「手放さないで持ってほしい」という部分のみを使いました。(*^_^*) そんなことでひと合戦あったのが事実のようです。 この伊部茶碗は「陶21」という本に掲載されていますが、現物が展示されたのは伊予西条の地元は別にして、マスターが知っている限りでは岡山県備前、島根県横田町の2ケ所です。名古屋・東海はもちろん東京・大阪でも展示されたことはありません。 |
No.400 | さむしろ | 2005-06-14 13:05:22.327207+09 |
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窯の焚き口に水をかけて早く取り出すというのは聞いてはいましたが本当だったんですね。 火襷は歩留まりが悪く、いいものは数点程度というのが普通のようで、数が揃ってとれるのはめったにないことのようです。 |
No.401 | あしろ木 | 2005-06-14 19:30:47.882733+09 |
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今回は火襷のいいものが出品されそうですね。楽しみです。 43の耳付花入れの造形は力強いですね。今までに見たことのない造りで 全体のバランスがとてもよくて実物を見てみたいと思います。じっと見ていると 安倍安人の油絵や平面に通じるものを感じます。(あおい) |
No.402 | さむしろ | 2005-06-15 00:47:28.251973+09 |
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わたしもNO43の備前耳付花入の造形(仕上げ)は初見です。実物の印象がどうか楽しみです。 |
No.403 | さむしろ | 2005-06-15 13:10:55.738289+09 |
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71の伊部水指(札幌彫刻美術館展出品)は最も好きな作品の一つです。斬新でモダンな造形と上がりなのに、この水指の前に奥高麗茶碗を置いても違和感なくおさまるほどの重厚さがあります。 |
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