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安倍 |
だから、末田さんは、たまたま、ぼくがやってるやり方のうちのこういう部分だけしか教えてないけど、こういうのをやったらうまいんです。 |
門脇 |
はぁー。なるほど。 |
安倍 |
こういうのをやらしたら、ぼくよりうまいから、知らん人は勘違いして、ぼくが焼いてやっているんじゃないか、と(笑)。 |
門脇 |
確かに、個展案内に載っていたのが、この(徳利の)味にそっくりでした。 |
安倍 |
この(徳利の)味なんだけど、胡麻ののり方はこちらに近いんです。 |
門脇 |
胡麻ののり方が? |
安倍 |
胡麻は、集中して細い筋になるんです。末田さんの窯は、そういうふうに集中するんです。で、ぼくとこの窯は、分散するんです。 |
門脇 |
はあー。なるほど。そういう違いがあるんですか。 |
安倍 |
「これは横田(の窯)。これはこちら(の窯)。」というようにわかるんです。だから、早く言ったら、その時間と計画、酸化・還元の計画どおりに進んでいけば、誰がやっても出来る訳です。 |
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